振動からの保護

機械の動作には振動がつきものです。
重量を増やし、剛性を増やせば、振動は防げますが、場所の制約やコストの制約から十分な対策をとりにくいのが現状です。

そこで、ノンブレンを使った「振動対策」をお勧めします。
主にモーターやアクチュエータをご使用の場合にご検討ください。
周波数依存性が少なく、温度ドリフト(温度変化による性能の変化)も無いので、さまざまな種類の振動対応いたします。
防振効果が高いので、小型化が出来ます。
耐熱温度が70℃と高く、また耐薬品性、耐油性なども優れているので、使用環境が広範囲となります。
低分子シロキ酸などのアウトガスを出しません。
クリーンルームや食品工場でも安心して使用いただけます。

振動対策

    • 大型のコンプレッサー、ポンプの振動対策
    • 卓上用のミニチュアコンプレッサーの除振
    • テレビ顕微鏡(マイクロスコープ)など微振動を嫌う顕微鏡、測定器の除振に
    • 振動吸収に優れたゲルシートを敷くだけで振動対策が簡単に実現できます。

精密部品の保護

  • 搬送時にダメージを受ける精密機械のプリント基板やHDD(ハードディスク)の保護
  • 車載された計測機器全般の振動対策として
  • プレスやインジェクションなど大きな衝撃が発生する製造装置を制御するシーケンサ等の保護に
  • プリント基板上の電子部品の足折れや、HDの破損からの保護
  • ハードディスクの振動保護

お客様事例

大型のコンプレッサーを複数台設置されたメーカー様から床への振動を軽減したいという問い合わせを受け振動対策を行いました。
お客様にコンプレッサーの重量や寸法、どういった方法で振動対策を行うかを相談させていただいてから現状を見せていただくため現地へ訪問し調査を行いました。

お客様との相談からまずは1台のみ元々ついていたアジャストボルトを取り外し「丸形防振材ノンブレンアジャスト」を取り付けてテストを行うことになりました。


調査

まずは現在の揺れを振動測定器でコンプレッサーが動いたとき床がどの程度揺れているのかを測定しています。今回テストのため複数あったコンプレッサーの中でも最も床に影響が大きいものを1台選定し防振材有り無しでのテストを行うことになりました。

装置内のコンプレッサーにはすでに黒い防振ゴムが使われていましたが、『14.6Hz』という低い周波数を取ることができなかったと推測されます。コンプレッサーが建物の最上階に設置されていたこともあり、複数あるコンプレッサーを同時に稼働させた時は隣の部屋だけでなく下の階にある倉庫や会議室にも振動が伝わり、机や棚が揺れていました。

丸形防振材の取り付け

調査後、既存のアジャスト外し丸形防振材のノンブレンアジャストに交換して同じ位置で測定を行いました。

結果

14Hz付近で発生していた振動は約10分の1~20分の1へ軽減され、体感でも揺れが少なくなったことが確認できお客様にも喜んでいただけました。

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