最終更新日: 公開日: 2021年04月

ゴムとは

ゴムは弾性を示す樹脂状のものを意味し、エラストマーは伸縮性・弾性をもつ材料を示す用語ですが、実際にはあまり区別されていません。天然ゴムや古くからの合成ゴムなど、いわゆる「ゴムらしい」ゴムを示す場合に「ゴム」を用い、「エラストマー」は最近の熱可塑性エラストマーの例のようにプラスチック(高分子素材)との境界材料まで含む場合に用いられるようです。

ノンブレンはポリウレタン近ゲル材エラストマーと呼んでいます。

他の一般的なゴムとの比較をしていただくために一般的な資料を用意しました。

汎用ウレタンゴム、シリコーンゴムとの比較

項目 ウレタンゴム
U
ノンブレン シリコーンゴム
Q
比重 1.00~1.30 1.08 0.95~0.98
硬さ(JIS-A) 60~100 *0~50 30~90
引張り強さ(MPa) ~45 ~14 ~12
反発弾性 ○~◎
引裂き強さ ○~◎ ×~△
耐摩耗性 ○~◎ ×~○
耐炎性 ×~△ ×~○
耐熱性(℃) 80 70 240
耐寒性(℃) -60 -20 -100
耐ガソリン・軽油性 ×~○ ×~△
耐熱老化性
耐ガス透過性 ×~○ ×
耐放射線性 ×~○ △~◎

*JIS-C(スポンジ硬度)でも、0°に近い柔らかなタイプもご用意しています。

ゴム / エラストマーの一般特性

項目 天然ゴム
NR
イソブレンゴム
IR
スチレンブタジエンゴム
SBR
ブタジエンゴム
BR
比重 0.92 0.92~0.93 0.92~0.97 0.91~0.94
硬さ(JIS-A) 20~100 20~100 30~100 30~100
引張り強さ(MPa) ~35 ~30 ~30 ~20
反発弾性
引裂き強さ
耐摩耗性 ○~◎ ○~◎
耐炎性 × × × ×
耐熱性(℃) 90 90 100 100
耐寒性(℃) -70 -70 -55 -80
耐ガソリン・軽油性 × × × ×
耐熱老化性
耐ガス透過性
耐放射線性 △~○ △~○ ×

項目 クロロブレンゴム
CR
二トリルゴム
NBR
エチレン・プロビレンゴム
EPM, EPDM
ブチルゴム
IIR
比重 1.15~125 0.96~1.02 0.86~0.87 0.91~0.93
硬さ(JIS-A) 45~120 30~130 40~100 45~80
引張り強さ(MPa) ~25 ~25 ~20 ~20
反発弾性
引裂き強さ
耐摩耗性 ○~◎
耐炎性 ×~○ × ×
耐熱性(℃) 120 120 150 150
耐寒性(℃) -60 -50 -60 -60
耐ガソリン・軽油性 × ×
耐熱老化性
耐ガス透過性
耐放射線性 △~○ △~○ × ×

項目 クロロスルホン化
ポリエチレン
CSM
多硫化ゴム
T
アクリルゴム
ACM, ANM
フッ素ゴム
比重 1.11~1.18 1.34~1.41 1.09~1.10 1.80~1.82
硬さ(JIS-A) 50~90 30~90 40~90 50~90
引張り強さ(MPa) ~20 ~15 ~12 ~20
反発弾性
引裂き強さ ×~△
耐摩耗性 ×~△
耐炎性 × ×~△
耐熱性(℃) 120 80 180 280
耐寒性(℃) -55 -35 -30 -40
耐ガソリン・軽油性
耐熱老化性
耐ガス透過性 0.1
耐放射線性 △~○ △~○ ×~○ △~○

項目 エピクロロヒドリンゴム
CO / ECO
水素化ニトリルゴム
HSN
比重 1.27~1.36 1.00~1.02
硬さ(JIS-A) 20~90 40~100
引張り強さ(MPa) ~12 ~40
反発弾性
引裂き強さ
耐摩耗性
耐炎性
耐熱性(℃) 140 160
耐寒性(℃) -40 -40
耐ガソリン・軽油性
耐熱老化性
耐ガス透過性 0.04~0.2 0.03~0.1
耐放射線性   ○~◎

(注) ◎優れる ○良好 △普通 ×劣る

参考資料)
ノンブレン以外は「ゴム・エラストマー 田中康之/浅井治海 著 (大日本図書)」より

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